伊豆の踊り子は川端康成の小説だが、湯ヶ野温泉福田屋を起点に天城越えをする。湯ヶ野温泉は天城越えの街道から少し外れるので寄って見るのは初めてだ。河津桜は時期が遅いのか、ほとんど散ってしまっていたが、ここ湯ヶ野は標高が少し高いので、まだ咲いていた。

福田屋は橋を渡った川向こうにあるが、今日は休みだった。湯ヶ野は温泉地だが、ほとんど民宿のような建物で、売店もみあたらない。観光客も見当らない温泉地で、こんなところで長く逗留してみたいものだと思った。

温泉地の奥に、天城ホースクラブの看板を見かけたので、そこまで足を伸ばしてみた。乗馬クラブは、細い道の行き止まりにあって、小さな兄妹二人が出迎えてくれた。馬を見せてくれる、と頼んだら、喜んで案内してくれた。二人は、馬にえさをやりながら、この馬は少し怖がりだとか、馬の性格も教えてくれた。予約をすれば、馬に乗れるよと、とてもかわいらしい二人だった。

このあと天城峠を越えたのだが、旧道は閉鎖中で天城トンネルには行けなかった。天城トンネルは、心霊スポットで有名だ。ここの夜の写真を撮りたかったが、この次にしよう・