然別(しかりべつ)湖は大雪山国立公園内に位置する天然の湖で、
この湖に陸封された『ミヤベイワナ』はエメラルドグリーンに彩られた魚体に
ピンクやオレンジの斑点を散りばめられた非常に美しい魚で
湖の宝石と云われ北海道の天然記念物に指定されている。

然別湖然別湖

その然別湖畔に建つホテル風水のお風呂に入浴させてもらうことにした。
日帰りの利用料金は1000円だがタオルが付いているので、
ホテルの温泉としてはそれ程高く感じない。

ホテル風水ホテル風水

内湯・露天風呂ともに湖を一望する眺めの良い湯舟になっている。
泉質は空気に触れると茶褐色に濁る含硫黄―ナトリウム―塩化物泉で
源泉の温度が70度以上あるそうだ。

露天風呂露天風呂

100パーセントの源泉掛け流しだが、お湯がかなり熱かった。
眺めが良いのでゆっくりと浸かっていたかったが、
一分も浸かっていると熱くて我慢ができなくなってくる。

展望風呂展望風呂

流石に北海道で標高も八百メートル位はある場所なので、
露天風呂から上がって外気に触れていると涼しくなるが、
再び湯舟に浸かるとまた直ぐに熱くなるので、また湯舟から出ることになる。
忙しくて、のんびりと景色を楽しむ余裕がなかったのは残念だ。

内湯の泡風呂内湯の泡風呂

内湯の展望大浴槽も同じ状況だが、小さい湯舟になっている泡風呂は
38度から39度位で、私には適温だった。
この湯舟のお湯は濁りが薄く透明に近い色をしていた。
たぶん相当な量の水を加えていると思われる。
こちらは希望通りゆっくりと浸かれるのだが、
窓際から離れているので景色は少し物足りなく感じた。
完全に満足できる温泉は少ないものだと思う一日だった。


帰りの道中の展望台駐車場では、キタキツネに行く手を阻まれて困った。

キタキツネキタキツネ

キツネの方から車に寄って来るので轢いてしまいそうでゆっくりと離れるのだが、
直ぐ横を付いて来る。
車から降りても逃げる様子もない。
良く見ると痩せているようで、腹を空かせているのかなと思えた。

痩せたキタキツネ痩せたキタキツネ

駐車場に居て人間から餌をもらうことに慣れてしまい、
自然の中で捕食することができなくなったのかもしれない。
なんとなく哀れに思う。

更にとかち帯広空港近くの旧幸福駅ではエゾリス?が
目の前の木を上ったり下りたりしているのを見かけた。

エゾリス?エゾリス?

流石に北海道の自然は豊かだ。

エゾリス?