松川温泉

松川温泉は八幡平の東南麓の標高800メートルに位置する温泉で、
木造の鄙びた風情の建物で湯治宿のような雰囲気の建物だ。

歴史がある

270年近く前に開湯された歴史のある宿で
温泉は単純硫黄泉の乳白色のお湯だ。
どちらかと言うと無色透明のお湯が好きだが、
久し振りの白いお湯も温泉らしくて気持ちが良い。

乳白色のお湯 

お風呂は内湯と露天風呂(混浴)に吊り橋を渡った川向こうにある
洞窟風呂(混浴)があるが、どれもかなりワイルドな湯舟で、
新しい旅館のような整備された浴槽ではなく、昔の湯治場時代のままの状態だ。

切り株をくり抜いたような木桶

内湯は巨大な岩で男女が仕切られていて白濁したお湯が溢れている。
シャンプーと石鹸は備え付けられているが洗い場の蛇口もシャワーもなくて、
切り株をくり抜いた木桶に溜まっているお湯を柄杓で汲んで体や頭を洗うように
なっている。
こちらのお湯は透明なので温泉ではなく普通に沸かしたお湯のようだ。
源泉は60度以上の高温なので常に山の水を足しているようで
適温に調整されていて気持ちよく浸かることができた。

秘湯ビール

山の中の温泉なので楽しみにしていた夕食は山菜が中心で
焼き魚はイワナの塩焼き、刺身は虹鱒と山の幸ばかりで海の幸はなかったが、
地元岩手の前沢牛のすき焼きが付いているので
見た目にはそれなりに豪華な食事に見える。

山菜中心の夕食 イワナの塩焼き

虹鱒の刺身 前沢牛のすき焼き

ただし、肉は見た目以上に薄く、満足できるほどの量はなかったのが残念だが、
1泊2食付で9200円なので仕方がないとは思った。

露天風呂

食後には混浴の露天風呂へ行ってみたが、
女性専用の露天風呂が別にあるうえ女性専用の時間帯もあるので
女性と一緒になることはなかった。

吊橋

夜寝る前には吊り橋を渡って洞窟風呂に浸かったが、
他に人はおらず、思う存分に浸かることができた。

洞窟風呂1 洞窟風呂2

翌朝、目覚めてからと朝食後にもお湯に浸かり、
都合5度温泉に浸かることが出来て非常に満足だ。